「気にしすぎな男」 26年無職の男*4

先生は人にどう思われるかをを異常に気にする。

そもそも誰もどうとも思ってないのに。

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いつもの宅飲みにて


すしや「去年俺、河川敷で花火見に行ったけど、今年はどうすっかなー、先生いくか?」

なす先生「俺は行けねー。すしやよく行けるな。
おっさん一人で花火なんてみっともねーべや」

「俺は全然気にならない。そんな人いっぱいいるぞ、たぶん。  気にしてないから知らんけど。」

「わかってねーのだ、すしやは。」


すしや「人の目が気になるのか? 誰も先生のことなんか気にしてないぞ、まじで。」

なす先生「絶対変な目で見られてるのだ!」


「見てないからな。  変な目でっていうか、誰も他人なんか気にしてないぞ。」

「あめーな、思われてんのだー」


すしや「あーそう。  ちなみに先生は花火見に行ったことあるのか?」

なす先生「あるさ、高校の時に友達と行ったさー」


すしや「やっぱりか、30数年行ってないわけだ。
俺もさ、仕事がら花火はあまり見れてなかったけど、先生いつでも行けたじゃん。
30数年間花火見たいと思わなかったのか?」


なす先生「見たくないわけじゃねーさ、ただよー、ひとりで見に行ったってみっともねーべ。
周りはカップルや若い家族だらけだしよー。」

「だからそんな人たちは赤の他人のおっさんなんか全く気にもしてないって、 気にしすぎだ。」


なす先生「あのなー、すしやよー!
俺はなー、40歳なるくらいまでスーパーで買い物に行って、若い子連れ夫婦を見るたびにな、
心がキッ!と痛くなってたんだよ! 
今じゃもう何とも思ってねーけどよ、わかるか! 
わかるか? 心がな、あ~~~~っ(悲)てなるんだよ!」

すしや「あーー、それはわかる。  だろうなー。
俺は家庭持ってスーパー行ってたから説得力ないだろうけど、わかるよ。 切ないなー。」

「だろ! 今はね、何とも思わないからな!」

「あーね、そういう感情通り過ぎたんだよな。」

追撃?


(ちなみに僕は結婚、子育て、離婚を経験している)

すしや「先生は、隣の芝生は青く見える現象で 若い夫婦がめっちゃ幸せそうに見えてたんだろうな。 独り身だから。」

なす先生「幸せだろうがよ。」


すしや「先生な、あっち側の俺から言うけど、  家族とスーパーに買い物行ってても、楽しさをいつも感じてるわけではない。  たまにだ。」

なす先生「たまに、じゃねー! 俺は毎回だ、毎回あ~~~って思うんだよ!」


「先生、子育てってそんな楽しいことばかりではないからな。 
しかもスーパーにいる若い夫婦のひとりひとりがみんな幸せなわけないぞ、実際。」

「うるせー!」

すしや「まー俺は幸せだったなー、今思うと。」  

なす先生「あめーーっ、話なんねえ!」

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